2014年4月28日月曜日

第2回「校長先生・園長先生に聞く」 千種小学校 田住 学校長先生

               
 「校長先生・園長先生に聞く」 、第2回目は千種小学校の田住 学 校長先生です。
 「ちくさっ子を育てる会」について、寄稿してくださいました。


       『待ってました「お父さん』

                                   宍粟市立千種小学校  校長 田住 学



 「ちくさっ子を育てる会」が設置されて1年が経ちました。昨年度は手探りで育てる会の認知度を高めるための取組をされながら、活動の基盤となる耕しを十分にされたようです。お父さん方を中心として活動されている姿は頼もしく、待ってました「親父の出番」と声を掛けたくなるほどです。
 子どもたちは自分の生まれた環境(人・こと・もの)の影響を受けて育ちます。その環境への働き掛けや環境から受ける刺激が強ければ強いほど、「感性」や「社会性」、「知恵」や「術」など、人として生きていく上で基本となるもの、そして、自分を活かしていく上で素地となるものを五感を通して学び身につけていきます。ちくさっ子がちくさの利を存分に享受することができるなら、子どもたちの成長にこれほど心強く頼もしい環境はありません。学校教育だけでは限界があるなか、保護者・地域住民の学校教育への参画と支援をいただくことは、まさに家庭の教育力・地域の教育力であり、ちくさのもつ底力を掘り起こし発揮させていくことに繋がります。加えて子どもたちの成長発達に直接関わっていただくことは、強いては地域の力を喚起し、地域づくりの一翼を担っていただくことにもなります。
 このように子どもを主とした地域総がかりの活動をされることは、地域のもつ力を引き出し、さらに子どもたちにとってよい環境となり、そのクローズアップされた環境は地域をさらに盛り上げます。まさに子どもを中心とした地域づくりの好循環が生まれます。その活動の核として活動されている「ちくさっ子を育てる会」は、子どもたちは勿論のこと、これからのちくさにとっても無くてはならない存在であると感じています。手弁当だからこそできること、手弁当だからこそ出せる味があります。そこには手弁当ならではの「想い」が込められているからです。損得勘定、打算的思考、個人的志向などはありません。あるのは「子どもたちのために」「ちくさのために」という無私の想いだけです。
 「ちくさっ子を育てる会」の活動は2年目に入りますが、想いを同じくされる方の更なる繋がりを切に願っています。「お父さん、出番ですよ!」