3月25日(金)、千種まちづくり推進委員会の先進地研修に参加してきました。
千種まちづくり推進委員会は、『地域住民の参画と協働に基づく実践活動により、地域住民相互の交流とふれあいを促進し、地域の活性化と明るく元気な地域づくりを目指すことを目的』とした団体で、兵庫県の『県民交流広場事業』の支援を活用させていただき活動しています。(県民交流広場事業HP:http://www.hyogo.kouryu-hiroba.jp/)
委員会は、【交流おもてなし部会】・【千種の魅力発信部会】・【ちくさっ子部会】からなり、ちくさっ子を育てる会として、ちくさっ子部会に参加させていただいています。
今回はこの県民交流広場事業を活用した、淡路地区の事例を数ヵ所、研修してきました。
先ずお話をお聞きしたのは、2014年3月に閉園した旧尾崎保育園を活用して、地域コミュニティとして活用されている、『尾崎ガーデンズ(淡路市尾崎地区)』へ。
この尾崎ガーデンズは低価格の焼きたてパンの味わえる喫茶室を中心に、園舎を利用したコンサートや料理教室など、地域の方々の憩いの場として活動されています。
パンも50円~100円と、コーヒーも1杯100円で提供され、気軽に利用できる施設として大盛況だそうです。
焼き立てパンは、旧園舎の調理室を利用しておられました。
地域規模としては633世帯(1663人)だそうですが、少子高齢化が進んでいることや活動への若者の参加・後継者づくり、今後の課題もあることなどたくさんのお話を聞かせていただきました。
次に訪問したのは、淡路市生田畑にあります、『そばカフェ 生田村』(http://ikutamura.web.fc2.com/)。
こちらも旧生田保育所の施設を利用されており、遊戯室を拡張してそばうちをされたり、カフェとしてふれあい喫茶として活用されています。
そばのほかにも卵かけごはんもメニューにあり、地元の方だけでなく各地から食事に来られるそうで、芸能人の方も来られたことがあるとか・・・。
この生田地区は、棚田が広がり周囲を山と田畑に囲まれた環境なのですが、公共交通機関の利用で三宮まで40分ほどで通勤通学できるということで、空き家もないほど、たくさんの方が生活されているそうです。
また近くには関東地方から移住されたご夫婦が経営されている『ほたるカフェ』(http://profile.ameba.jp/fluorite-cafe)も営業されていました。
平日のお昼過ぎですが、駐車場はいっぱいでした。
次に訪問したのは、淡路市野島蟇浦(ひきのうら)にある、『のじまスコーラ』(http://www.nojima-scuola.com/)。
こちらも旧野島小学校の校舎を利用して、2012年8月より地域活性と観光施設としてスタートしました。
3階建ての校舎の1階はカフェ・焼き立てパンの販売・地元で採れた野菜などの販売所として、2階は本格的なイタリアンのお店、3階はバーベキューが楽しめるオーシャンテラスや子どもたちも楽しめるフィギュアなどのキャラクターショップとなっています。
旧運動場には野島動物園として、アルパカやヤギも飼育されていました。
この視察で私が感じたこと。
①地元の方がみなさんお元気で、自分たちの住んでいる地域を盛り上げようと試行錯誤しながらも様々なことにチャレンジされていること。(とにかくやってみる!)
②地区内の各種団体が連携して取り組んでおられること。(連携)
③地元の持っている良い点・悪い点を分析・理解し、良い点を大事に売り物として提供されている。(オンリーワン)
④地元の方も観光等で来られた方も楽しみ・満足されるものを目指しておられる。(ビジョン)
⑤関わっておられる方が楽しみながら活動されている。(やりがい)
逆に今後の課題として感じたことは、
①若者の参加と活動の後継者の問題。
②より長期間活動していくための財源の捻出
ですが、今回の研修の中で、こういった活動をしている団体同士の交流をもっともっと盛んにし、普段から情報の交換ができる関係を築いていくことも大切で、地域内だけでなくほかの地域との「連携」の促進も必要と感じました。
今回研修させていただいた団体・施設の皆様には、親切・丁寧に対応していただき、また貴重なお話もたくさんしていただき、今後の千種での活動の良きヒントとなりました。ありがとうございました。