2014年10月9日木曜日

第3回「校長先生・園長先生に聞く」 千種幼稚園 船曳 由紀 園長先生

 町内の校園長先生に、千種の教育やちくさっ子や地域へのメッセージをお願いしているシリーズの第3回目は、千種幼稚園の船曳園長先生です。

 なお、早い時期に原稿をいただいておりましたが、こちらの都合で掲載が遅れましたこと、お詫びいたします。


『元気いっぱい 笑顔いっぱい 輝け!ちくさっ子』
                      宍粟市立千種幼稚園 園長  船曳 由紀

 朝、子ども達のを迎えるために運動場に出ると、「ホーホケキョ」とどこからともなくうぐいすの鳴き声が聞こえてきます。「うぐいすって本当にホーホケキョ(・・・と私には聞こえます)って鳴くんやなぁ。」なんて感動しながら、自然界からの挨拶に気持ちが晴れやかになり、一日の活力をもらっています。毎朝聞いていると、うぐいすの鳴き声も当たり前のことになり、いつの間にか気にも留めなくなってくるのかな、と考えながら、そんなことが当たり前の環境に暮らしている子ども達はなんて幸せなんだろうと思いました。この幸せに今は気づかないかも知れませんが、大きくなり、千種を離れた時にはきっと気付くことでしょう。そして恋しくなるでしょう。ふるさとの良さに気付き、ふるさとに思いを寄せ、ふるさとを愛する気持ちの基礎が、この千種幼稚園で培われていくのだと思い、しっかりとした幼児教育をすすめていかなければ
いけないと気持ちを引き締めています。私達教師は、当たり前のことに甘えず、一つ一つ感謝できるようにしていきたいと思っています。
 

 今年度千種幼稚園では、教育目標を「元気いっぱい 笑顔いっぱい 輝け!ちくさっ子」とし、千種の恵まれた自然や地域の教育力、千種中学校区連携の取組を活かした様々なふれあいを通して、自信や意欲を育て、一人一人の力をつけていきたいと思っています。

 一年の初めに、幼稚園で大事にしたいことを子ども達に話しました。

 ・朝ごはんをしっかり食べて幼稚園に来る。
  力のもとになります。しっかりと生活のリズムを整えていきましょう。
 

 ・話す人の顔を見て、しっかり話を聞く。
  すべて、ここから始めります。小学校からの学習の基礎でもあります。集中して話を聞き、内容が理解できる子にしていきたいと思います。

 ・あいさつを元気よくする。
  いつでも、誰にでも、自分から気持ちの良いあいさつのできる子になることを願っています。

 子ども達は社会の宝であり、慈しみ大切に育てられていますが、
本当の意味で子ども達のためになることは何なのか、考えていく必要があります。

 子ども達の前にある石ころ(困難)を取り除いて、ころばないようにしていくよりも、石ころが落ちていてもつまずかない子にしていきたいと思っています。自分で考え、自分で取り組み自分で責任をもち、自分で乗り越えられる子になってほしいです

 言葉で言うのは簡単ですが、実際はとてもむずかしいことです。家庭との連携を密にして、取り組んでいきたいと思っています。

 認定こども園の準備が進む中、この一年間は幼稚園と保育園が共に考え合い、力を出し合って千種の就学前教育を充実させ、小学校以降の教育へのなめらかな接続に向けしっかり取り組んでいきたいと思います。子ども達の最善の利益のために、ご理解いただき、、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。